東芝は不適切な会計処理を調べている第三者委員会の調査報告書の概要を20日夜に発表する。翌21日には田中久雄社長が記者会見し、責任の所在などを明らかにする。
既に田中社長らがインフラ部門で損失先送りを実質的に指示していたことが判明している。会見では田中社長と佐々木則夫副会長の辞任を表明する見通しだ。
第三者委の調査ではインフラやパソコン、半導体、テレビなど各部門で不適切な処理が見つかった。報告書は不適切会計の詳細を示したうえで縦割り組織の弊害など問題の原因を指摘する方向。21日には調査報告の全文を公表するほか、記者会見で再発防止策を発表する予定だ。