【ニューヨーク=平野麻理子】3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物が大幅続落した。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、期近)は約4カ月半ぶりの安値となる1バレル45ドル台後半を付けた。
制裁解除後のイランで原油生産が増えるとの見方に加え、中国景気の減速で需要減退が意識された。需給悪化の観測から売りが膨らんだ。
イランのザンギャネ石油相は週末に、同国への制裁が解除されれば1週間以内に原油生産を増やせるとの見方を示した。前週末(7月31日)に発表された北米の掘削設備(リグ)の稼働数がその前の週から増えたことも相場の重荷になった。
米株式市場では原油価格の下落で石油関連株が売られた。大手のシェブロン(3%安)とエクソンモービル(1%安)の下げが目立った、
国際商品指数の総合的な値動きを示すロイター・コアコモディティーCRB指数(1967年=100)は3日、200.30に低下。リーマン・ショック直後の2009年2月以来の安値圏で推移している。