【NQNニューヨーク=岩切清司】13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落した。終値は前日比80銭円安・ドル高の1ドル=109円30~40銭と、この日の安値圏で引けた。米株式相場の上昇が続くと米市場全体でリスク資産を選好する流れが強まった。低金利通貨の円には売りが引き続き優勢となった。
朝方発表の3月の米小売売上高と卸売物価指数(PPI)はともに市場予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの先送り観測を強める指標だったにもかかわらず、外国為替市場でのドル売り優勢の地合いは長続きしなかった。
日欧の株式相場に続いて米株式市場でダウ工業株30種平均も続伸して始まった。「世界的な株高の流れを外為市場も意識し、断続的なドル買いが入った」(シリコンバレー・バンク)。今週初まで円高が進んでいただけに、持ち高を調整する取引も円安の追い風となった。
この日の円の安値は109円40銭、高値は109円02銭だった。
円は対ユーロで小反発した。前日比30銭円高・ユーロ安の1ユーロ=123円25~35銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで続落。終値は同0.0110ドル安い1ユーロ=1.1270~80ドルだった。全般的なドル買い優勢の地合いがユーロ・ドル相場にも及んだ。
この日のユーロの安値は1.1268ドル、高値は1.1326ドルだった。