埼玉県朝霞市の自宅で無職、寺尾俊治さん(58)が絞殺された事件で、寺尾さんの首には、抵抗した際にかきむしるなどした傷がなく、県警が顔見知りによる犯行との見方を強めていることが6日、捜査関係者への取材で分かった。遺体からはアルコール成分が検出され、酒に酔うなどして抵抗できないまま首を絞められた可能性がある。
捜査関係者によると、1階居間で発見された遺体は、首の周囲にひも状のものを巻かれたような痕があり、のどの軟骨が折れていた。室内には酒があった。
県警によると、遺体は裸で下半身にタオルケットをかけた状態で横たわっていた。現金が入った財布や預金通帳は残されていた。寺尾さんは普段、居間の掃き出し窓から出入りしており、玄関は施錠されていたことから、開いていた窓から何者かが侵入したとみられる。
一方、1階にあった金庫の扉が開いた状態だったことが新たに分かり、県警は、持ち去られた物がないかを調べる。〔共同〕