同級生だった男性を射殺したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた茨城県河内町、無職の菅生博被告(64)は7日、水戸地裁(佐藤弘規裁判長)の裁判員裁判初公判で、殺人と死体遺棄罪の起訴内容を否認した。
起訴状によると、2014年7月26日ごろ、河内町付近で、農業の荒井貞男さん(当時62)の頭部を拳銃で撃ち殺害、自宅敷地に埋めて遺棄したとしている。
検察側は冒頭陳述で「被告が所持していた銃弾と、男性の傷は矛盾しない」と主張。弁護側は「立証が不十分で、他の人が犯人でも説明がつく」と述べた。
水戸地検は県の登録を受けずに貸金業を営んだとして昨年11月、貸金業法違反罪で起訴。荒井さんの遺体を埋めたとして同12月に死体遺棄罪で、今年2月に殺人罪と銃刀法違反罪で追起訴していた。県警の調べに「殺していない」と供述していた。〔共同〕