【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は10日、シリアで化学兵器の使用に関与した者を特定する調査の枠組みを承認した。国連と化学兵器禁止機関(OPCW)が共同で調査パネルを立ち上げる。国連の潘基文事務総長は同日、報道官を通じて「OPCWや関係機関と協力し、共同パネルの設立を急ぎ、十分に機能させる」と表明した。
さらに潘事務総長はシリアに対し全面的な調査協力を求めた。OPCWによると、シリアでは毒性がある化学兵器が繰り返し使用されたという。安保理は8月に化学兵器の使用に関与した者を特定し、責任を追及する決議を採択している。