【ソウル=峯岸博】韓国青瓦台(大統領府)関係者は26日、ソウルで11月1日に予定する日中韓首脳会談と合わせて開く安倍晋三首相と朴槿恵(パク・クネ)大統領による初の2国間首脳会談について「11月2日の開催を日本側に提案した」と明らかにした。日本政府も受け入れる意向だ。
一方、韓国青瓦台は26日、李克強首相が31日~11月2日に韓国を公式訪問し、日中韓首脳会談に出席すると発表した。31日には朴大統領と個別に会談する。安倍首相とも個別に会う見通しだ。
日韓首脳会談は1日の開催案が検討されてきたが、李首相の訪韓日程などを踏まえて練り直した。
韓国外務省は26日、ソウルで28日に開く同省主催の「北東アジア平和協力会議」に日本の外務省から石兼公博アジア大洋州局長が出席すると明らかにした。訪韓中に李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長と会い、日韓首脳会談に向けて従軍慰安婦問題などについて協議するとみられる。
北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議で韓国首席代表を務める外務省の黄浚局(ファン・ジュングク)朝鮮半島平和交渉本部長とも会談する。
石兼氏は今月16日付で着任した。28日の会議には米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表や中国の劉振民外務次官、ロシアのモルグロフ外務次官も出席する。