塩崎恭久厚生労働相は28日、経団連を訪れ、非正規社員の正社員転換や待遇の改善を要請した。非正規社員の正社員転換は政府が６月に決めた成長戦略に盛り込んでいる。また、安倍政権の掲げる「一億総活躍社会」の実現に向けて、不本意な非正規社員の正規化は労働意欲や能力を高め、労働生産性を高める上でも重要な課題となっている。

塩崎厚労相は「非正規社員の希望や意欲、能力に合わせて正社員転換や待遇改善を推し進めるため、周知や啓発に協力してほしい」と訴えた。経団連の榊原定征会長は「雇用情勢が回復しつつあるこの機会をとらえ、企業の実情に応じて経済界としても協力していきたい」と述べた。

その後、塩崎厚労相は経済同友会を訪れ、小林喜光代表幹事にも同様の要請をした。