横浜銀行(8332)は9日、2016年3月期の連結純利益が765億円と、前期に比べて0.2%増える見通しだと発表した。従来予想の720億円から45億円上方修正した。与信関連損益の改善や、手数料収入の増加などが収益を押し上げる。
併せて発表した15年4~9月期連結決算は、純利益が前年同期と比べて17%増の409億円と、過去最高だった。低金利環境下で貸出金の利ざやが縮小する一方、手数料収入の増加や事業再生により取得した株式の売却が収益増に寄与した。
本業のもうけを示す実質業務純益(単体ベース)は前年同期比2%増の531億円だった。窓口の手数料収入が増加したことや、好調な個人向けの保険販売が寄与した。一方、新興国経済の減速などを背景に株価が下落したことが響き、個人向け投資信託の販売は減少した。
16年3月期の株主配当は、普通配当11円に特別配当3円を加え、14円とする。前期に比べて1円増加した。4年連続の増配となる。
横浜銀行は同日、50億円を上限とする自社株買いの実施を決めた。取得期間は11日~12月22日。信託方式による市場買い付けで取得する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕