【マニラ=島田学】安倍晋三首相は18日、マニラで開いた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加12カ国の首脳会合で発言し、「基本的価値を共有する国々と経済的相互依存関係を深め、さらにその和を広げることはアジア太平洋地域の安定にも資する」と述べた。他のアジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟国の関心も高まっているとして「参加する国・地域の拡大を目指すべきだ」とした。
TPP大筋合意については「歴史的戦略的意義を持つ大筋合意は喜ばしい。偉業をなすことができてうれしい」と語った。今後の国内対策では「根強い不安や誤解もある。TPPの意義を丁寧に説明し、必要なら支援策も講じていく」との考えを示した。