【パリ＝黄田和宏】フランスの検察当局は18日夜（日本時間19日未明）、記者会見を開き、18日未明にパリ郊外サンドニで実行したテロ事件の首謀者の潜伏先とみられる拠点の制圧作戦の結果を明らかにした。テロの首謀者らが「新たな犯行を計画していた」と認めた。今回の制圧作戦では、２容疑者が死亡、８人を拘束したが、拘束した中には首謀者は含まれていなかった。

フランスの治安当局は、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ＝Islamic State）の一員で、テロの首謀者とみられるベルギー人のアブデルハミド・アバウド容疑者と、実行犯の移動を手伝ったフランス人のサラ・アブデスラム容疑者の行方を追っていた。記者会見した検察官のフランソワ・モラン氏は、拘束した８人のなかに、この２人は「含まれていなかった」と述べた。

死亡した２容疑者については、現在も身元を確認しているという。制圧作戦では、１人が身につけた爆弾で自爆、治安部隊が１人を射殺した。