愛知県男女共同参画審議会(会長=広瀬恵子愛知県立大学教授)は30日、女性活躍に向けた今後5年間の指針について答申をまとめ、大村秀章知事に提出した。同性愛者ら「LGBT」について「性的少数者など多様な価値観を持つ人々への理解が促進されるよう、取り組みを行う必要がある」と明記。県によると、男女共同参画に関連しLGBT向け施策の必要性に言及したのは初という。
県は年度内にも「あいち男女共同参画プラン」を作成。2016~20年度の愛知県の政策作りにおける指針となる。
答申では、慢性的な長時間労働など「男性中心型の労働慣行」が女性の活躍促進の妨げになっていると指摘した。「妻は家庭を守るべきだ」という意識が愛知県は全国に比べて高いとも指摘し、子供の頃から男女ともに男女共同参画への理解を深めてもらう必要があると強調した。