ノーリツ(5943)と長府製作所(5946)は11日、資本・業務提携することで合意したと発表した。市場で段階的に買い増し、相互に議決権ベースで3%の株式を保有し合う。両社はともに国内でガス・石油給湯機器を中心に、住宅設備機器の製造販売を手掛けている。人口減や消費税の再増税により予想される経営環境の悪化に備える。提携により安定的に商品・サービスを提供できる体制を取る考えで、具体的には住宅設備機器で製品などの相互供給や共同開発を行うほか、アフターサービス機能を相互補完する。
資本提携ではノーリツが長府製株を107万9000株、長府製がノーリツ株を152万4000株、それぞれ相互に取得する。取得期間は2015年12月11日から16年12月10日まで。11月末時点の株価で算出するとノーリツが約30億円、長府製が約28億円の出資となる見通しだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕