安倍晋三首相は14日、東京都内のホテルで講演し、2017年4月の消費税率10%への引き上げと同時に導入する軽減税率制度について、「最善の結果が得られたと考えている」と話した。
首相は「自民、公明両党が真摯かつ丁寧な議論を積み重ねた」とも語った。自民、公明両党は消費税率を10%に引き上げる際に税率を8%に据え置く軽減税率の対象品目を、酒と外食を除く食品全般とすることで一致した。必要な財源約1兆円については、16年度末までに恒久財源を確保することを決めた。
首相は12日の日印首脳会談で、インド初の高速鉄道建設で日本の新幹線方式を採用することで一致したことには「首脳会談を行い信頼関係を深めて積極的に働きかけてきた経済外交が大きな実を結んだ」と強調した。首相は「新幹線の高い輸送能力、安全性、信頼性は(インドの)ニーズにしっかり応えるものだ」と述べた。
環太平洋経済連携協定(TPP)については「あらゆる政策を総動員して世界に挑む農業者を後押ししたい」と述べた。