横浜銀行と東日本銀行は21日、それぞれ臨時株主総会を開き、2016年4月の経営統合を承認した。新設する共同持ち株会社「コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)」の傘下に2行が入る。総資産は合計で17兆円を超え、国内最大の地銀グループとなる。
社長には横浜銀の寺沢辰麿頭取、副社長には東日本銀の石井道遠頭取が就く。両氏は傘下銀行の頭取を兼務する。両行は昨年11月に経営統合で基本合意。統合準備委員会を設置して協議を進めてきた。持ち株会社の本店は東京に置く。新グループは東京都内での営業網を強化する方針で、発足後5年間で都内の営業拠点を5割増やし、約100とする計画だ。
地銀業界では茨城県の常陽銀行と栃木県の足利銀行を傘下に置く足利ホールディングスが今年11月に経営統合で基本合意するなど、再編の動きが加速している。