25日午前の東京外国為替市場で円相場は5日続伸した。12時時点は前日24日の17時時点に比べ25銭円高・ドル安の1ドル=120円20~25銭だった。一時は120円12銭近辺と10月28日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。年末を控えた持ち高調整の円買い・ドル売りが出た。日経平均株価は前引け時点で小幅に上昇したが、「低リスク通貨」の円を新たに売る動きは広がらなかった。
10時前の中値決済ではドルの過不足はなかったようだ。欧米市場がクリスマスで軒並み休場とあって、事業法人のユーロやドルの需要は乏しかったとみられる。
25日に発表された11月の全国消費者物価指数(CPI)や同月の企業向けサービス価格指数などの国内経済指標には円相場の反応は特になかった。9~12時の円の安値は1ドル=120円35銭近辺で、値幅は23銭程度だった。
円はユーロに対しては続伸した。12時時点は前日17時時点に比べ26銭円高・ユーロ安の1ユーロ=131円60~77銭で推移している。対ドルの円高が円買い・ユーロ売りに波及した。
ユーロはドルに対しては小幅に5日続伸した。12時時点は同0.0008ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0955~58ドルだった。持ち高整理のドル売りが対ユーロでも出た。〔日経QUICKニュース(NQN)〕