初競りで7420万円の値がついた大間のマグロと、競り落とした「すしざんまい」の木村清社長(中央)=5日午前6時26分、東京都中央区、西畑志朗撮影
移転が延期された築地市場(東京都中央区)で5日早朝、水産物の初競りがあり、生鮮本マグロでは、212キロの青森・大間産が最高値の7420万円(1キロあたり35万円)で競り落とされた。2013年の1億5540万円に次ぐ高値となった。
昨年の1400万円(1キロあたり7万円)を大きく上回り、14年の736万円(同3万2千円)、15年の451万円(同2万5千円9)の10倍以上の値がついた。落札したのは、築地に本社があるすしチェーン「すしざんまい」の経営会社で、最高値での落札は6年連続だった。
築地市場は、2016年11月に豊洲市場(東京都江東区)への移転を予定していたが、小池百合子知事が移転延期を表明。今も移転の先行きは不透明なままで、今年も築地で初競りが行われることになった。