22日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。12時時点では1ドル=112円92~95銭と前週末19日17時時点に比べ3銭の円高・ドル安水準で推移している。朝方は、欧米株安や原油先物相場の下落で投資家が運用リスクを避けるとの見方から、低リスク通貨とされる円に買いが入った。英ポンドが主要通貨に対して大幅安となり、円高圧力につながった面もある。円が弱含む場面では押し目買いも入った。
円は10時すぎに一時、下落に転じる場面があった。中値決済にからむ国内輸入企業などからの円売り・ドル買いが出た。円は113円05銭近辺まで下落した。10時前の中値決済では「ややドル不足」(国内銀行)との指摘があった。日経平均株価が朝安後、上昇に転じたため、歩調を合わせた円売り・ドル買いも出た。
9~12時の円の高値は112円53銭近辺で値幅は52銭程度だった。
円は対ユーロで小幅に続伸した。12時時点では1ユーロ=125円50~53銭と同8銭の円高・ユーロ安で推移している。対ドルでの円高が対ユーロにも波及した。ただ、日経平均株価が上昇幅を広げる場面で円売り・ドル買いが出て、対ユーロでも円の上値を抑えた。
ユーロは対ドルで小幅に続落した。12時時点では1ユーロ=1.1112~16ドル近辺と同0.0006ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。薄商いの中、対円でのユーロ安が対ドルにも波及した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕