ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)を運営するユー・エス・ジェイのジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)は1日記者会見し、将来「入園者数を300万~400万人増やせる」と述べた。新アトラクションなど大型投資を続ける。沖縄進出は「社内で議論している」などと述べるにとどめた。
USJの2015年度の入園者数は1400万人近くに達し、2年連続で過去最高を更新する見通し。ボニエ氏は今後も「数年かけて最先端のアトラクションやイベントを展開する」と強調。収容能力は年1500万人とされるが、従業員施設の移設などで「(新アトラクション導入の)余地はまだある」と述べた。
沖縄県のパーク新設計画に関しては「いま社内で分析している最中」と慎重姿勢を示した。進出撤回の可能性については「現段階でコメントは差し控える」と答えた。
USJを巡っては米ケーブルテレビ大手のコムキャストが昨年11月、ユー・エス・ジェイの発行済み株式の51%を約1840億円で買収した。米国でユニバーサル・スタジオを運営するグループ会社からボニエ氏をCEOとして送り込んだ。
USJでは1月に期間限定イベント「ユニバーサル・クールジャパン2016」を始め、人気アーティスト、きゃりーぱみゅぱみゅさんの世界観を取り入れたアトラクションを導入した。「これまでと違う属性のお客を取り込めている」(ボニエCEO)という。今春には開業15周年に合わせ約100億円を投じたジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」を導入する。