小学6年生と中学3年生を対象に19日に実施される「全国学力調査」について、文部科学省は18日、熊本県の全域で中止することを決め、発表した。問題を前日までに配送することになっているが、地震で配送業者の拠点が被災して届かない事例が続出しているという。宮崎県の一部中学校でも中止が決まった。
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調査の中止は、東日本大震災の直後に全国で実施を見送って以来5年ぶりで、一部都道府県では初めて。熊本県では公立小中527校の約3万2千人が参加予定だった。宮崎県で中止になったのは問題の届かなかった五ケ瀬町、高千穂町、日之影町、椎葉村の全7中学校で、対象は245人。
文科省はこのほかにも、大分、宮崎、福岡の一部の学校に問題が配送されず、実施できない可能性があるとみている。18日中に配送状況を確認するという。