セブン&アイ・ホールディングス(HD)は19日に取締役会を開く。子会社セブン―イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(58)をセブン&アイ社長にする案を決める。HDトップの鈴木敏文会長(83)は退任する。5月下旬に正式決定する。
セブン&アイは15日の指名・報酬委員会で井阪氏を含む新体制の人事案を承認し、取締役会でも可決される見通しだ。鈴木氏は名誉顧問になる案が出ている。鈴木氏とともに経営のかじ取りを担ってきた村田紀敏社長(72)も退任する。両氏を除く取締役は留任する。会長は置かない。
他の主要人事は、後藤克弘常務執行役員(62)が副社長になるほか、井阪氏の後任のセブン―イレブン社長に古屋一樹副社長(66)が就く。セブン&アイは7日の取締役会で、鈴木氏主導の井阪氏の退任案を否決。鈴木氏は経営混乱の責任を取り退任を表明した。