2014年2月の東京都知事選後に運動員に報酬を支払ったとして、東京地検特捜部は2日、元航空幕僚長の田母神俊雄(67)と会社役員の島本順光(69)の両容疑者を公職選挙法違反(買収など)の罪で起訴し、発表した。選挙時の鈴木新・出納責任者(57)と運動員6人も同法違反罪で在宅起訴したほか、運動員1人を略式起訴した。
田母神氏の弁護人は同日、東京地裁に保釈を請求した。
発表によると、両容疑者と会計責任者でもあった鈴木・出納責任者は共謀し、選挙運動員だった5人に対し、田母神容疑者への投票を呼びかける「練り歩き」をした報酬として、知事選後の同年3月~5月、東京都港区の事務所などで現金計280万円を払ったとされる。
また、田母神容疑者は鈴木出納責任者と共謀して同年3月、選挙事務を統括した報酬として島本容疑者に現金200万円を払ったとする罪でも起訴された。島本容疑者はこれを受け取った罪で起訴された。
運動員7人については報酬を受け取った罪で起訴・略式起訴された。