アーネスト米大統領報道官は9日の定例会見で、オバマ米大統領が5月下旬の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)にあわせて広島を訪問するかどうかについて、近く明らかにする考えを示した。
アーネスト氏は、オバマ氏が2009年に大統領として初訪日した際に、広島や長崎の被爆地を将来訪れたいとの考えを述べたことを改めて指摘。今回のオバマ氏のアジア歴訪出発まで2週間を切っていることから、「外遊の日程を比較的早く決定させる必要がある」と述べた。その上で、広島訪問が実現するかについても、近く明らかに出来るとの見通しを語った。
米政府高官はこれまで、オバマ氏の広島訪問について5月上旬までには判断したいと述べていた。米政権は現在も、現職の大統領として初めて広島を訪問した際の米国内の反応や、広島で発信するメッセージの内容などについて慎重に検討しているとみられる。(ワシントン=奥寺淳)