旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)は11日、東京大学の女子学生が飛行機の機内で隣に座って勉強を教えてくれるというキャンペーン企画を発表した。しかし、ネット上で「セクハラだ」などと批判的な意見が相次ぎ、即日中止した。
キャンペーンは、写真誌「東大美女図鑑」に登場する現役の女子学生たちが、抽選で選ばれた旅行客5組にそれぞれ機内で勉強を教えたり、旅行先の街について解説したりするというもの。「旅のプロセスを楽しくする旅ナカワクワクシリーズ第一弾」「現地まで楽しくフライトしてくれる企画」と銘打った。
しかし、同社が11日午前11時にキャンペーンを発表すると、直後から「学生はホステスじゃない」などと批判的な意見が同社のツイッターやホームページに多数上がったという。同社は午後9時に「ご不快な思いを感じさせる企画内容でありましたことを、深くおわび申し上げます」と中止を発表した。
同社の広報担当者は「子どもたちに宿題をやってもらうなど、家族連れで楽しんでもらえると考えていた。学生のほか、スタッフも同席する予定だったので、トラブルになることはないと思っていた。誤解を招いてしまった」と話した。