大阪府貝塚市の水間鉄道の踏切(警報機、遮断機あり)で2013年8月、電車(2両編成)と乗用車が衝突し、乗用車の男性が軽傷を負った事故で、岸和田区検が水間鉄道の助役(50)と運転士(60)を業務上過失傷害罪で略式起訴したことがわかった。岸和田簡裁はそれぞれに罰金20万円の略式命令を出した。略式起訴は4月25日付、略式命令は5月2日付。
踏切事故で水間鉄道本社を家宅捜索 安全対策怠った疑い
起訴状などによると、踏切は事故発生時、遮断機が下りずに警報音も鳴らない状態だった。助役は事故直前に近くの踏切で同様の不具合があり、事故の危険性を予想できたのに、監視員を配置するなど業務上の注意義務を怠り、運転士は安全確認の注意義務を怠ったとされる。
道路交通法違反容疑で書類送検された乗用車の男性(31)については、大阪地検堺支部が4月22日付で起訴猶予とした。