沢井国一容疑者を乗せたワゴン車をブルーシートで覆い、実況見分をする捜査員ら=15日午前5時56分、神戸市中央区、山田暢史撮影
神戸市中心部で歩行者3人が重傷、2人が軽傷を負った乗用車の暴走事故で、兵庫県警は15日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで逮捕した沢井国一容疑者(63)の立ち会いのもとで現場で実況見分した。
事故は3日午前11時すぎに発生。乗用車は歩道に乗り上げて5人をはねた後、県道交差点を突っ切って停止した。県警は15日、車や通行人が少ない午前5時15分ごろから実況見分。乗用車が暴走を始めたJR三ノ宮駅前北側のロータリー付近などで当時を再現した。沢井容疑者が乗った車両の位置を少しずつ動かしながら、乗用車の走行経路や負傷者の位置を確認した。
沢井容疑者は調べに対して「当時の記憶がない」と供述しているといい、県警は運転中に何らかの意識障害に陥った可能性があるとみている。