日米韓が今年夏にハワイ沖で、初めての3カ国による弾道ミサイル防衛(MD)の合同演習を行うと、日米韓の関係筋が明らかにした。韓国が日米の求めに応じて参加を伝えた。韓国は北朝鮮による当面の脅威を重視し、日米との協力を進める。韓国がアジアでの日米のMD体制に事実上参加することになり、中国は反発しそうだ。
関係筋によれば、日米韓は6月から8月にかけてハワイ沖で行われる環太平洋合同演習(リムパック)の機会を利用し、演習を実施。イージス艦などが参加し、コンピューターを使って、飛来する弾道ミサイルの探知や撃墜などのシミュレーションを行う艦対空の演習になるという。
4月19日にソウルで開かれた日米韓3カ国次官級協議の際、日米は合同演習への韓国の参加を求めた。
MDをめぐっては、米韓が2月、地対空の高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の在韓米軍への配備について公式協議入りを決め、これに中国が強く反発していた。