東京都の舛添要一知事の政治資金の公私混同問題などをめぐり、都議会は9日午前、総務委員会理事会を開き、舛添氏を一問一答形式で問いただす集中審議の開催を全会一致で決めた。日程は決まらず、協議を継続する。一方、共産党は今議会中に不信任決議案を提出することを決めた。
理事会では、知事を呼ぶ日程のほか、これまで指摘されてきた政治資金の私的流用や高額な海外出張、公用車の使い方といった問題のうち、質疑の対象とする範囲などについて協議している。
総務委の加藤雅之委員長は報道陣に対し、「集中審議が一日で終わることはないという意見は一致した」と説明した。参加者によると、会合では、共産や都議会民進党(旧民主)などが13日の総務委員会での開催を主張。与党の自民党、公明党は代表質問・一般質問で十分な答弁が得られなかったことから、舛添氏に資料を求めて、今議会閉会後の16日以降の集中審議を求めたという。
集中審議の実施については、共産や都議会民進などが求め、自民、公明も同調する方針を決めた。