大阪市淀川区で2日未明、パトカーの追跡を受けて逃走したワンボックス車がタクシーに衝突し、タクシー運転手の男性(68)=大阪府茨木市=が死亡した事件で、道路交通法違反(ひき逃げ)容疑などで逮捕された男が、1日夜から知人と複数の店で飲酒していた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。ワンボックス車に同乗していた知人男性が、府警に説明しているという。
パトカー追跡の車、ひき逃げか タクシーの男性死亡
逮捕されたのは、淀川区でラウンジを経営する大阪府豊中市豊南町西3丁目の松岩国博容疑者(45)。松岩容疑者運転の車に乗っていた男性が「事件前に淀川区内の複数の店で、松岩容疑者と酒を飲んだ」と説明。同容疑者は「酒は飲んだが時間が経っていたのでアルコールは抜けたと思った」と話しているという。
松岩容疑者は事件から約14時間後、淀川署に出頭。呼気からアルコール分は検出されず、府警は知人や店に確認し、飲酒運転の疑いがあるか捜査を進める。
捜査関係者によると、タクシーのドライブレコーダーの映像では、タクシー側の信号は青だった。府警は松岩容疑者が赤信号の交差点に入ったとみて、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)容疑での立件も視野に捜査する。