覚醒剤の密売仲介者と共謀して証拠を偽造した上、捜査情報を漏洩(ろうえい)したとして、北海道警は22日、道警薬物銃器対策課所属の警部補早坂洋平容疑者(38)=札幌市西区発寒6条9丁目=を証拠隠滅と地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
道警監察官室によると、早坂容疑者は昨年4月、覚醒剤密売仲介者の50代の男=覚醒剤取締法違反の罪で起訴=と共謀し、ある人物について「覚醒剤を持っているのを見た」などとする内容の供述調書を偽造し、その供述調書を証拠として5月に関係先を捜索した疑いがある。また、捜索着手日などの情報をこの男に漏らした疑いがある。
白井弘光監察官室長は「道民の皆様に深くおわび申し上げる。厳正に対処し、再発防止に努める」とのコメントを出した。