夫に毒入りの焼酎を飲ませて殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた宇都宮市の無職鹿毛陽子被告(33)の裁判員裁判で、宇都宮地裁は21日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。二宮信吾裁判長は「焼酎60ミリリットルで半数致死量になる。悪質かつ危険だ」と述べた。
判決によると、鹿毛被告は別居中の夫から振り込まれた生活費が減額されたのを直接のきっかけに、昨年10月29日午後3時ごろ、夫の自宅に入り、夫が常飲していた焼酎の紙パック内に植物のトウゴマから抽出した猛毒リシンを混入。夫に焼酎を飲ませて殺害しようとしたが、夫は焼酎を飲まずに未遂に終わった。(山下裕志)