前半、ゴールを決めて喜ぶガ大阪・大森(左)=林敏行撮影
(2日、ガ大阪3―1鹿島)
宇佐美が抜けても、得点が取れるのか。ガ大阪の長谷川監督も「彼の穴は簡単には埋まらない」と危惧していたが、そんな「宇佐美ロス」の心配は無用だった。
この日、宇佐美が入っていた2列目左MFで先発したのはガ大阪ジュニアユースから宇佐美と一緒にプレーしてきた同期の大森。「送別会は何回やったか分からん。あいつも『もう、お前ええって』って思ってたと思います」というくらい仲の良い大森は先発を告げられると、「ムチャクチャしたろうではないけど、それくらいのプレーをしたろうと思っていた」。
先取点を奪われた3分後だった。阿部からの低いクロスを右足で合わせて、同点ゴールを奪った。他にもドリブルでゴール前に切り込むなど何度も好機を作り、大森は「宇佐美の話はもういいかなと思います。自分が次につながる結果を残せてアピールできた」。長谷川監督は「同級生ですし、『貴史が抜けて攻撃が停滞した』と言われたくないという気持ちを出してくれた」と賛辞を贈った。
宇佐美が務めていたCKのキッ…