アキレスなどは、靴に発信器を装着して認知症患者の早期発見につなげるシステムを開発した=東京都新宿区
認知症による「ひとり歩き」をいち早く見つける企業の「見守りサービス」が広がってきた。通信システムを使って居場所を確認するサービスに、各社独自のノウハウを加えている。
特集:介護とわたしたち
子ども用運動靴「瞬足(しゅんそく)」がヒットした靴メーカーのアキレスは、認知症の人の靴に小型の発信器を取りつけて、見守りサービスに参入する。セキュリティー機器製造の加藤電機(愛知県)、介護事業を手がけるツクイ(横浜市)と共同開発した。
認知症の人が施設の外に出ると、施設に設置した専用アンテナが靴の発信器の電波をとらえ、職員や家族にメールで警告。居場所を特定することもできる。発信器をつけた介護用の靴は1足約2万円、受信器は約4万円。ひとつの受信器で約20足は確認できる。
見守りサービスで先行するセコ…