龍谷大平安―福知山成美 八回裏福知山成美無死、笹原が右越え本塁打を放ち、勝ち越し=わかさ京都、増山祐史撮影
20日の第98回全国高校野球選手権京都大会4回戦で、今春の選抜大会4強の龍谷大平安が福知山成美と対戦し、2―3で敗れた。序盤は龍谷大平安が一歩リードする展開となったが、五回に福知山成美が追いつくと、八回に勝ち越し本塁打が飛び出し、福知山成美がそのまま競り勝った。
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龍谷大平安は今春の甲子園で勝ち進んで春夏通算99勝を達成し、史上2校目となる春夏通算100勝まであと1勝と迫っていた。原田英彦監督は「この夏、何としても100勝を」と繰り返していたが、達成は来年以降に持ち越しとなった。
龍谷大平安は1876年創立。2008年に平安から校名変更した。OBに「鉄人」と呼ばれた元広島の衣笠祥雄さんや元阪神の桧山進次郎さん、西武の炭谷銀仁朗選手ら。
一方、福知山成美は春2回、夏4回(改称前の福知山商時代を含む)の甲子園出場経験がある。
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龍谷大平安・原田英彦監督の話 野球にならなかった。打つだけ、走るだけ、投げるだけ。つながりが欠落していた。市岡は今日はいつもより直球が走らなかった。本当に残念。この子たちと甲子園100勝を達成したかった。
龍谷大平安・市岡奏馬主将の話 日本一、甲子園で100勝を掲げてきたのに、甲子園に行く切符すらつかめなくて悔しい。今大会初登板だったが、緊張はなかった。本塁打を打たれたのは自分のミス、実力不足。後輩にはもう一度、かっこいい、強い平安をつくってほしい。ここまで育ててくれた監督にはすごく感謝している。その期待に応えられなかったのは悔しい。次の野球人生のどこかで恩返ししたい。(五月女菜穂)