熊本地震後、全線で不通になっていた南阿蘇鉄道が運転を一部再開。一日駅長が出発の合図をした=31日午前9時30分、熊本県高森町、福岡亜純撮影
熊本地震後、全線で不通になっていた南阿蘇鉄道(17・7キロ)が31日、高森―中松間(7・1キロ)で運転を再開した。再開は108日ぶり。午前9時30分に高森駅から列車が出発し、駅前では町が復活祭を開いて祝った。
8月末までは1日4往復。高森発は午前9時30分、午後1時、2時20分、3時30分。中松発は午前9時50分、午後1時30分、2時50分、4時。午前の1往復は普通列車、ほかはトロッコ列車。
社長の草村大成・高森町長は「全線復旧へのきっかけにしたい」と話すが、残り区間の復旧はめどが立っていない。特に長陽―立野間で鉄橋やトンネルの損傷がひどく、国が直轄で被害調査を始めている。