平昌五輪の日本勢メダル第1号となった男子モーグル銅の原大智
平昌(ピョンチャン)冬季五輪の日本選手の獲得メダル数は21日のスピードスケート女子団体追い抜きの金メダルで、自国開催だった1998年長野五輪を抜き、冬季五輪で史上最多の11個(金3、銀5、銅3)となった。メダルの色によって選手それぞれに贈られる報奨金の総額も増えることになる。
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絆深めて金、5人で縮めた20センチ 女子団体追い抜き
日本オリンピック委員会(JOC)は金メダル500万円▽銀メダル200万円▽銅メダル100万円を贈っている。五輪のメダル報奨金は92年アルベールビル大会から導入され、金メダルは当初、300万円だったが、16年リオデジャネイロ大会から500万円に増やされた。銀と銅は据え置かれたままだ。
メダル報奨金は競技団体などから、もらえることがある。今大会、7個のメダルを獲得した日本スケート連盟はJOCと同じで、金500万円▽銀200万円▽銅100万円。金、銀、銅と三つのメダルをそろえた高木美帆(日体大助手)はJOCと連盟の報奨金を合わせると、1600万円の計算になる。金メダルの女子団体追い抜きは、4人で合計4千万円の報奨金。
4個獲得している全日本スキー連盟は予算の関係などから、現時点で公表していない。悲願のメダル獲得をめざし、女子(LS北見)が23日の準決勝に進んだカーリングは、報奨金がない。日本カーリング協会の柳等強化委員長は「お金がないので、ない袖は振れない」と話す。
海外チームも報奨金があり、米国は金3万7500ドル(約403万円)▽銀2万2500ドル(約242万円)▽銅1万5千ドル(約161万円)と、日本に比べ、銀、銅に手厚い。
21日終了時で、全体トップの33個のメダルを獲得しているノルウェーは報奨金がないが、翌年、自らの運動能力を高めるための資金1万2千ユーロ(約159万円)を得る資格が与えられる。(渡辺芳枝、笠井正基)