自宅のアパートの部屋を貸し出しているマシャドさん。「世界中の人たちと触れ合えるのが楽しい」=25日、ブラジル・リオデジャネイロ、柴田真宏撮影
五輪開催で世界中からたくさんの観光客が押し寄せることが予想されるブラジル・リオデジャネイロで、リオ五輪組織委員会が期待を寄せるのが民泊だ。ホテル料金の高騰が見込まれるなか、仲介大手の米Airbnb(エアビーアンドビー)を公式サプライヤーに選んだ。日本でも2020年東京五輪に向け、新法を作って解禁する動きがある民泊を記者が体験した。
リオオリンピック
パスポートなどの情報をインターネットで登録し、リオ市内の物件を探すと、宿泊前日にもかかわらず、約140件の候補が見つかった。1泊33レアル(約千円)から3千レアル(約9万6千円)まで価格はまちまち。観光地区コパカバーナにある1泊143レアル(約4600円)の一室を選んだ。49件のレビュー(利用者の意見)に「とても親切だった」「清潔で場所もいい」と高評価が多かったからだ。
ビーチまで徒歩2分のアパートを訪れると、貸し手のサウル・マシャドさん(35)が出迎えてくれた。心理カウンセラーとして働きながら、4年前からアパートの3部屋のうち2部屋を貸し出し、欧米だけでなく、アルジェリアやベトナムなど世界各地から客を受け入れてきた。日本ではゴミ処理や騒音の問題で近隣住民ともめる例も指摘されるが、マシャドさんによると、これまで大きなトラブルは起きていないという。
「リオを訪れるのが初めての人…