鳴門―盛岡大付 四回表鳴門無死一塁、中山は左中間に2点本塁打を放ちガッツポーズ=内田光撮影
(16日、高校野球 鳴門11―9盛岡大付)
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1点リードの八回2死、鳴門は両打ちの日野が右打席に立つ。身長167センチの1番打者は内角球を狙っていた。がつんと振り抜く。打球は左翼席へ。この一発が打線を再び勢いづけた。一、二塁から手束(てづか)、佐原、胡桃(くるみ)が3連続適時打。四回に続き、5得点のビッグイニングをつくった。
盛岡大付は2試合で19得点と強打が看板。鳴門は対抗心を燃やしていた。練習が打撃メニューだけ、という日が珍しくない。日野は言う。「僕らも打つ方に自信はあるんです」。中学時代は左打者で、高校で本格的に両打ちに取り組んだ。四回には左打席で左越えに2点三塁打を放った。
5連覇した徳島大会のチーム打率は3割に届かなかった。壮絶な打ち合いを制し、日野は胸を張る。「5連覇のプレッシャーがあったけど、いまは楽しめている。みんな練習から調子が上がっています」(竹田竜世)
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○矢竹(鳴) この夏初登板で2回1失点。「一昨日に先発を言われ、寝られなくなった。打たれたのは悔しい。マウンドでは胃がぎゅっとなった。右翼に戻ったら涼しかった」