和歌山市の土木建設会社「和大(わだい)興業」で4人が死傷した発砲事件で、和歌山県警は6日、殺人容疑などで指名手配され、拳銃自殺した同社経営者の次男の溝畑(みぞばた)泰秀容疑者(45)から覚醒剤の陽性反応が検出されたことを明らかにした。遺体から尿や血液を採取し、確認したという。県警は溝畑容疑者が発砲事件の前後に覚醒剤を使用した可能性があるとみている。
県警によると、溝畑容疑者は8月29日朝に起きた発砲事件の後の同31日午前1時ごろから、和大興業近くのアパートに約17時間立てこもった。この現場近くで見つかったかばんから複数の注射器や小分け袋が見つかっていた。発砲事件が起きた同29日は、覚醒剤取締法違反の罪で起訴されて保釈中だった溝畑容疑者が実刑判決の確定で、刑務所に収監される日だった。