台風10号の豪雨被害を受け、岩手県岩泉町を視察に訪れた務台俊介・内閣府政務官兼復興政務官が、政府職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡っていた問題で、務台氏は12日、記者団の取材に対して「不適切だったと猛省している」と陳謝した。務台氏は長靴を持参しなかったことについても「大いに反省している」と述べた。
務台政務官、水たまりでおんぶ 被災地視察で長靴履かず
務台氏は1日に政府調査団の団長として同町を視察。入所者9人が亡くなった高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で長靴を履いていなかったため、随行職員がおんぶして、水たまりを渡った。その姿がテレビやインターネットで流れて批判が集まり、2日に松本純防災相が口頭で注意したという。
菅義偉官房長官は12日午前の記者会見で、務台氏に「緊張感をもって引き続き職務にあたるよう指示した」と明かし、「被災地に出向くのに、長靴を用意していくのは当然のこと。被災地や被災者の心情に配慮に欠けた行為だったと思う」と述べた。