感謝のつどいで地元の人たちと記念撮影する福士加代子選手(中央)=板柳町の多目的ホール「あぷる」
「自分でももうちょっとやれそうな気がするんで、頑張れるだけ頑張ってみたい」。リオデジャネイロ五輪女子マラソンで日本勢最高の14位に入った福士加代子選手(34)=ワコール=が12日夜、出身地の板柳町で開催された「感謝のつどい」に出席し、町民ら約220人を前に現役続行を宣言した。
つどいは福士選手の五輪での健闘をたたえようと町などが主催。福士選手はワコールの永山忠幸監督と参加した。冒頭で成田誠町長が「熱い感動と勇気を与えてくれた」と感謝状を手渡し、「これからも最高の加代子スマイルを見せて下さい」とエールを送った。
あいさつした福士選手は胸を指し、「ここに見せられるものがあればよかったんですけど、ないんだなこれが」と笑いを交えた福士節で悔しさを吐露。会場から「次もあるぞ」と声がとぶと、「次のために今回メダルが取れなかったのかも」などと述べ、4年後の東京五輪も視野に陸上競技を続ける考えを示した。
また、日本実業団陸上競技連合がマラソンで日本記録を出した選手に1億円を贈るとしていることにも触れ、「それを目指してやっていきたい」と笑顔で語った。