第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の開会式で、あいさつする佳子さま=25日午前、鳥取県倉吉市、加藤諒撮影
鳥取県を訪問中の秋篠宮家の次女佳子さま(21)は25日、倉吉市で開かれた第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の開会式に出席した。一昨年の第1回、昨年の第2回に続いて3年連続の出席。佳子さまはあいさつに立ち、手話を披露した。
皇室とっておき
この日、佳子さまは午前9時ごろに会場に到着。朝から待ち受けていた人たちから歓声があがり、佳子さまは笑顔で歩み寄り、手を振ってこたえた。
佳子さまのあいさつ全文は次の通り。
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本日、第3回全国高校生手話パフォーマンス甲子園が開催され、みなさまにお会いできましたことを大変うれしく思います。平成25年に鳥取県では全国で初めての手話言語条例が制定されました。そして、その後も全国各地で手話の普及に向けた様々な取り組みが行われています。このような活動に力を尽くしてこられた関係者のみなさまに心より敬意を表します。
この大会は3回目を迎えました。わたくしは第1回の開会から続けて出席しております。毎回、全国から集まった高校生が熱意を持って舞台を作り上げていく姿に深い感銘を受けています。
本日出場されるみなさまも日々熱心に練習を積み重ねてこられたと思います。仲間や先生方とともに目標に向かって励む貴重な時間を過ごすことができたのではないでしょうか。このような経験は高校時代の大切な宝物になると思います。
そして、そしてこれから行われる手話パフォーマンスが皆さまの努力の集大成となることを期待しております。
最後に、この大会を通して、聴覚に障害のある方々と大切な言語である手話に対する理解が一層深まるとともにこの大会がみなさまにとって素晴らしい思い出となることを願い、開会式に寄せる言葉といたします。(島康彦)