マスカット・オブ・アレキサンドリア
上品な味と香りで「果物の女王」と呼ばれるブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。シェア9割以上を誇る岡山県で栽培が始まって、今年で130年を迎えた。種ありブドウの代表格だが、食べやすい種なしブドウの攻勢が続く中、栽培面積は年々減少。「女王」は正念場に立つ。
9月22日、JR大阪駅に直結した商業施設「ルクア大阪」内の「マルトメ・ザ・ジューサリー ルクア店」。マスカット・オブ・アレキサンドリアと豆乳のスムージーの試飲に、通りかかった人たちが次々と手を伸ばした。
岡山では「アレキ」と呼ばれ、最高級品は一房1万円を超える。透明感のあるエメラルドグリーンの見た目が特徴で、口に含むと芳醇(ほうじゅん)な香りが鼻を抜け、酸味と甘みの調和した味が広がる。試飲した京都府亀岡市の男性(43)は「これはおいしい」。大阪市の女性(29)は「スムージーはおいしいけど、ブドウは種がない方がいいな」と話した。
JA全農おかやまと老舗果物店…