ランニングする日本代表候補のGK選手とスタッフ=増田啓佑撮影
サッカーのGKだけによる日本代表候補合宿が17日、大阪府内で始まった。ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選の突破を目指し、弱点となっているGKを強化するのが狙い。GKに限定した合宿は異例で、ハリルホジッチ監督が行うのも初めて。3日間で底上げを図る。
日本代表 最終予選レポート
これまでも選ばれてきた西川(浦和)、東口(ガ大阪)、林(鳥栖)に加え、リオデジャネイロ五輪代表の櫛引(鹿島)と中村(柏)、J2でプレーする24歳のシュミット(松本)が初招集された。新たな若手を発掘する狙いもある。中村は「いいものを吸収して帰りたい」と語った。
最終予選では4試合を終え、日本の失点は4。PKによる2点と、直接FK、FKからのヘディングでセットプレーに課題がある。ハリルホジッチ監督は「我々の弱点と思われている。向上させないといけない」。高さを克服するために、監督は理想のGKとして「190センチあるといい」と具体的な数字を挙げた。今回のメンバーでは林、シュミットが190センチを超え、「強豪レベルになれる可能性はある」と期待を寄せる。
11日に敵地でオーストラリアと戦い、15日にはルヴァン杯決勝、22日にJ1リーグ戦が再開される合間を縫って日程を組んだ。17日は短いキック、ボール回しなどをこなし、18日からはクロス対応などの技術練習に取り組む。監督は「ずいぶん前から練っていた。合宿で多くのメッセージを渡す。その練習をクラブに戻ってからも日常でやってほしい」と意図を語った。(増田啓佑)