移送のため羽田空港に到着した大坂正明容疑者=7日午後3時39分、東京都大田区、西畑志朗撮影
1971年に過激派・中核派の学生らが警察官を殺害した渋谷暴動事件で、殺人など五つの容疑で警視庁に7日、再逮捕された大坂正明容疑者(67)の逃走を支援していたのは、中核派内で選ばれた十数人のメンバーとみられることが分かった。警視庁は今後、犯人蔵匿などの疑いで捜査を進める。
「大坂さんですか」問いかけにも終始無言 容疑者羽田に
アジトに警察幹部の電話帳、盗聴か 再逮捕の大坂容疑者
捜査関係者によると、中核派のアジトから押収した資料を分析した結果、逃走支援グループのメンバーの条件は「思想性が強く、家族関係を清算し、気力と体力が充実していること」だといい、約4700人とされる中核派の構成員から選ばれた少人数で構成されていたという。
このグループのリーダーで、複数のアジトを統括していたとみられるのが、2012年3月、警視庁が捜索した東京都立川市内のアジトに居住していた非公然活動家の男(68)=詐欺容疑で指名手配。男のもとで十数人が逃走を支援するために活動し、連絡役のメンバーが組織からの金や郵便物を大坂容疑者に届け、大坂容疑者から組織宛ての収支報告書やリポートを託されていたという。
警察はこうした支援者について…