練習中にジュロブスキー監督(右)と戦術について言葉を交わす闘莉王=金島淑華撮影
明治安田生命J1は3日に第2ステージ(S)最終節がある。熾烈(しれつ)なのが、残留争い。すでに福岡と湘南のJ2落ちが決まっており、残りは1クラブ。名古屋、新潟、甲府、磐田の4クラブに、降格の可能性がある。
年間16位の名古屋は、Jリーグ発足時から加盟する10クラブ「オリジナル10」の一つ。その中でJ2降格がないのは名古屋、鹿島、横浜マだけだ。同15位新潟と勝ち点は同じだが、得失点差で3下回る。自力では降格圏を脱出できないが、勝てばチャンスは広がる。
頼みは闘莉王。9月10日の新潟戦でチームに復帰すると、リーグ戦19試合ぶりの勝利に貢献。以降は2勝2敗1分けと踏ん張り、最大7あった残留圏までの勝ち点差を詰めた。前節の神戸戦に敗れた翌日の練習。ジュロブスキー監督が急きょ始めた青空ミーティングで、闘莉王も前に出て意見した。5歳上のGK楢崎が「監督のようなもの」と言うほどの存在感。その闘莉王は「可能性がある限り、一瞬たりとも諦めないし、必ずグランパスを最後の最後まで戦わせる」と話す。
新潟はこの5年間で1勝(7敗…