徳島県警は10日、同県社会福祉士会の元副会長で、社会福祉士の山下夏樹容疑者(49)=同県つるぎ町貞光=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。2014年1~5月、成年後見人として財産を管理していた県内の60代男性の預金口座から計約150万円を引き出した疑いがあるという。
県警によると、山下容疑者は2012年に男性の成年後見人に選任。徳島家裁が今年6月、山下容疑者が成年後見制度を悪用して5人から計数百万円を着服したとして告発していた。山下容疑者は逮捕前の任意聴取に「介護支援事務所の経営が苦しく、従業員の給与にあてた」と説明したという。