公式練習に臨む宮原知子=白井伸洋撮影
平昌五輪フィギュアスケートの団体戦は11日、アイスダンスのショートダンス(SD)と女子ショートプログラム(SP)がある。日本は女子に宮原知子(さとこ、関大)、アイスダンスに村元哉中、クリス・リード組(木下グループ)が出る。
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宮原は上向きだ。10日の練習では3回転ルッツからの連続ジャンプやダブルアクセル(2回転半)―3回転ジャンプを何度も決めた。「やっと調子も上がってきて、頑張らないとという気持ち」。勢いをつけて跳ぶジャンプはきれいだ。あとは、踊りながらターンやステップを入れてからジャンプを跳ぶ際に、回転不足にならないかどうかだ。
女子は、世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)、昨季同選手権2位のケイトリン・オズモンド(カナダ)、同6位のカロリナ・コストナー(イタリア)ら強豪がそろう。メドベージェワは10日、初めて試合会場のリンクに姿を見せた。午後の練習では全くジャンプを失敗せず、今季序盤に発覚した右足甲の骨折の影響を感じさせなかった。取材にはノーコメントを貫いた。
日本は9日の男子、ペアSPを終え、カナダ、米国に続く3位につけた。日本と順位点で並ぶ4位OAR、7位イタリアはアイスダンスも強く、OARを上回るのは難しい。イタリアと争って前回大会の5位を超える4位になれるかどうか。そのためにも、村元、リード組は5位を目指したい。
上位5チームがフリーに進出。11日のペアから競技が始まり、12日に男女とアイスダンスがある。(後藤太輔)