有人宇宙事業チーフデザイナーの周建平委員は24日、中国人民政治協商会議第13期全国委員会(全国政協)第3回会議のオンライン動画インタビューの中で、第3期宇宙飛行士選抜はパイロットのみに限られず、航空技術者及びペイロード専門家(科学者)も含まれると述べた。科技日報が伝えた。
周氏は、「第3期宇宙飛行士選抜は宇宙ステーションの任務遂行を目標とし、科学者を宇宙に送り込む。彼らは専門的な知識により先進的な実験設備を操作し、需要に基づきプランを調整・改善する。そうすれば、より効率的かつ効果的になる。第3期宇宙飛行士選抜は今年7月頃に完了する」と述べた。
周氏は、「『長征5号B』キャリアロケットの初飛行の成功は、中国の宇宙ステーション建造の幕を開いた。我々は来年より宇宙ステーションにおけるキーテクノロジーの検証、建設段階の打ち上げ任務を開始する。まずコアモジュールを打ち上げる。宇宙飛行士はその中でより長く生活・勤務するようになる。その後有人宇宙船『神州』と補給船を続々と打ち上げ、コアモジュールとドッキングし宇宙ステーションの基本型を構築する。その間さらに有人宇宙船『神舟』と補給船を打ち上げ、宇宙飛行士と物資を輸送する。計11回の打ち上げ任務は2年内に完了する」と語った。
周氏は、「宇宙ステーションには、宇宙生命科学、宇宙材料科学、宇宙微小重力科学、燃焼科学、基礎物理学、天文学の研究設備など、大量の科学実験装置が配備される。宇宙の微小重力現象といった独自の優位性により、我々は多くの現象を認識し、新たな法則を発見することができる」とした。
周氏は最後に、「中国の宇宙ステーションはさらに高い能力を持つサーベイ望遠鏡を建設し、宇宙サーベイ観測を行う。宇宙の起源、居住に適した惑星といった人々が興味を持つ問題の探索を促進し、新たな発見と認識を取得する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月25日