南スーダン派遣部隊の待遇と家族支援
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)をめぐり、陸上自衛隊の派遣部隊が12日から、安全保障関連法に基づく新任務「駆けつけ警護」を実施できるようになる。日本から1万キロ以上離れた地で、隊員たちはどんな生活を送るのか――。朝日新聞が入手した陸自の内部資料から、隊員の生活環境や家族支援の一端が明らかになった。
特集:南スーダン
三浦記者の南スーダンルポ
南スーダン派遣部隊は陸自第9師団(青森市)を中心とした約350人。道路整備などが主な任務で、首都ジュバの宿営地が拠点だ。
駆けつけ警護では、離れた場所で武装勢力に襲われた国連やNGO職員らを助けに向かう。稲田朋美防衛相が11月、派遣部隊に対して今月12日から実施可能な任務として付与した。
朝日新聞が入手したのは、今年に入って陸自が派遣予定の隊員家族向けに開いた説明会の資料。駆けつけ警護をめぐって賛否が分かれる中、隊員や家族らの不安を和らげる目的があるとみられる。
資料などによると、隊員は宿営…